<終わりに:仮想物語>
手島氏には、今までの行為に対する反省と、説明を求めたい。
また肝心の「荒らし対策」は今はどうなっているのか?説明を求めたい。
まさか「ごめんなさい、出来ませんでした。」で終わりにするのか?
下記は、事実をヒントに作られた、フィクションである。
登場人物、店など、現実のものではないので注意していただきたい。
#南の国に、1人の少年がいた。
彼は恵まれた環境に育ち、特に苦労をすることなく大学を卒業した。
ただ彼は、これまでの人生経験からある違和感を感じていた。
自分は他の人と違うところがあるのではないか?
それが具体的になんであり、何故そのように感じるかを完全に理解できなかった彼は、自分とは違う他人の方に問題があからだと解釈するようになった。
「自分に非は無い・・・」そんな彼の性格のためか、彼は職を転々とした。
カラオケ店、CDショップ、ペットショップ、美術関係・・・従業員である彼は、社長・上司・先輩方の会社運営方針に疑問を抱いた。「私が考えたようにすれば、会社の業績はもっと上がるはず!」彼はそう信じていた。
しかし現実はそんなに甘くはない。
経験無く、机上での理論だけで世界が自由に操れる訳もない。
彼が会社方針に嫌気がさし辞める頃には、彼が手がけたプロジェクトはことごとく頓挫していた。
夢を持って就職しても、自分の行いが市場に受け入れてもらえないもどかしさに彼は戸惑っていたが、彼はそれを自分の問題とは捉えず、需要側の問題と信じていた。
あるとき彼は、電気的に存在する仮想空間に、自分と同じ「色」を持つ友を見つけた。
そのとき友は、同じ仮想空間に生息する敵と闘っていた。
同じ「色」を持つ友を守るため、彼はその敵と闘った。それは彼にとっては『正義』だった。
しかし敵は強い。しかも、敵に似た偽物・新たな敵まで現れてきた。
そんな闘いの中、彼は力を得た。
敵たちを倒すアイテムを彼らにくれるという商人が登場したのだ。救世主の登場に彼らは勢いづき、闘いを広めていった。
「この魔法のアイテムがあれば敵を倒せるぞ!」そう商人に言われ、士気は高まりそのアイテムを持って彼らは闘った。
だが何故かそのアイテムが効かない・・・!
ならばと商人たちは違うアイテムを出してきた。
俺たちは正義、商人の力を借りて悪を叩く!そしてそれを確実にするためには、俺たちもキレイ事は言っていられない。どんな手を使ってでも敵を倒そう!
そんな彼らの戦法に、疑問を感じる仲間たちもいた。
商人たちのアイテムも、一向に成果をもたらさない。
それもそのはず、商人たちは当初から彼らを信じていなかっただけではなく、自分たちの利益のために邪魔な敵たちを退ける捨て駒としか思っていなかったのだ。
商人たちにとって彼らの敵は、商人の商売を邪魔する敵でもあったが、このままでは負けは必至。騒乱を扇動して敵の動きを弱めようとでも思っていたのだろう。
もとより、敵を倒すアイテムなど持ち合わせていなかったのだ。
気が付いたときに彼と彼の友は、完全に孤立していた。
そして逃げるように、姿をくらました。
その後仮想世界から離れ、現実社会でようやく自分の本分を見出せる会社に就職した彼は、やっと自分の夢が果たせると喜んでいた。
しかし、彼自身は以前とまったく変わっていなかった。
自分が正しいと思っている事が、世間一般の常識とは限らない。
彼の常識は、不特定多数の一般人をターゲットとする会社としては金にならないものであった。
そして今回も、彼は人との違いが何故起きるのか理解せずに去っていった。
悪いのは俺じゃない、他の人だ!